パソコンは未完成品

1998年9月28日

コピー機やFAXは、ほとんど完成された状態で納入されます。そして、その使い方は決められていて、使い方を変更することは出来ません。パソコンの場合でも、業務用のパッケージソフトを導入すればその使い方は、決まっていて変更は利きません。同じように思えるかも知れませんが、両者は大きく違います。

初期設定として、OSを使えるようにし、プリンタを使えるようにし、業務用ソフトを入れ込む必要があります。加えて、どの業務でも、固定的なマスタデータを入れ込む作業が必要で、それ無しでは業務が始まりません。

パソコン1台を単体で使う場合でも、この業務用ソフトを入れ込むまでに、半日から1日の時間を必要とします。さらにマスタデータの登録に数日を必要とします。パソコンは買っただけでは何もしてくれないのです。コピー機やFAXのような完成品と同様に考えるのは、まだ早すぎます。

しかも、本体の使い方、プリンタの使い方、業務用ソフトの使い方と、いくつもの使い方をマスタしなければなりません。購入したら1時間くらいで使えるようになるコピー機やFAXとは大きく違います。初めてであれば、業務ソフト1種類でも、回数にして10回くらい、時間にして延べ60時間くらいは必要ではないでしょうか。

こんな未完成品のパソコンを、コピー機やFAXのように値段交渉のみで買おうとする社長がおられます。買う側で、パソコンの分かる人がいる場合なら問題はないでしょうが、まったく始めてとか、使ったことがあるくらいでは、売る側も心配になります。

パソコンがコピー機やFAXのような存在になるのはいつのことでしょうか。