ネットワークは道具だ

1998年11月17日

11月15日の朝日新聞に「編集長インタビュー」として、靴下専門フランチャイズ・チェーン「靴下屋」を全国展開している会社、ダンの社長「越智 直正」さんの話が載っていました。

「靴下屋」は、女子中高生向けソックスを軸に、全国に直営・FC店が170店あり、100億を売り上げているそうです。「景気なんかに左右されません」という社長の話に続いて、店舗と各協力工場、ダンを結ぶ情報ネットワークが、店舗の在庫ゼロを実現し、内外から視察が来るという話です。

「うちのコンピュータシステムは全部、実際の仕事の中から一番便利な方法を考えた結果です。例えば、売れ残った靴下がいつまでも店頭にさらされているのは絶対にいやなんですわ。だから店頭の商品の動きが、生産に直結してなければいけない。・・・・。店頭に出して売れたやつを、売れただけ作る。」

「・・・・。ネットワークは道具にすぎず、工場が自由自在に動いてくれる態勢がなかったら、何の役にも立ちまへんのや。うちの工場は一緒にやっていこうて燃えとるからそれができてるわけで、ネットがあるからできてるのとは違うんです。」

まさにそのとおりですね。
多品種・少量生産を、協力会社を巻き込んで実現しているありさまが目に浮かぶような話しです。コンピュータとそのネットワークを道具として使い、売上のチャンスをのがさなかった、生産や流通のロスを減らしたということではないでしょうか。

いつ、どの店で、どの品物が、何個売れたか、そのデータをいかに早く吸い上げるか、これがネットワークの役目ではないでしょうか。そして、その結果をいかにすばやく加工するか、いかにすばやく生産工場へ流すか、これらがコンピュータの役目ではないでしょうか。

それ以外に、工場の生産体制だとか、コンピュータに関係のないノウハウが多く潜んでいるような気がします。ネットワークがあるだけで、売上が上がり、景気に左右されないわけではありません。まして、ネットワークが売れる商品を作ってくれるわけでもありません。コンピュータは経営の有力な道具なのです。