生産管理システム

1998年12月8日

パソコンLANでもオフコンでも、コンピュータシステムを何もないところから構築するのは難しい仕事になります。特に、事例として参考にするものが少ないのが生産管理という工場のシステムを作る場合です。お客様から、よそがどんなにしているかを知りたい、事例を持ってきてくれという要望がよくありますが、生産工場の場合は難しいものがあります。

生産管理は、製品の受注・売上・仕入・在庫の管理、原材料の発注・仕入・払出・在庫の管理、製品を構成する材料の分解をする部品展開、製品がどこまで出来たかをつかむ工程管理、製品を作るのに掛かる原価の計算、と販売主体の会社よりはるかに複雑なシステムになります。

製品の内容や販売の形態、工場の規模、工程の取り方、工場の管理レベルによりシステム構築は異なってきます。いくつかの生産管理を構築した経験がありますが、その内容は一つとして同じものがありません。それぞれがその会社オリジナルのシステムと言えます。

これを持ってきて見せてくれと言われても、ほとんどの場合はその会社のノウハウを持ち出すことになり、見せることが出来ません。打合せの過程で、こんな場合の処理の仕方はこうします、というように部分的な処理方法を伝えて、一緒に考えてもらうしかありません。

また、生産管理の場合、その工場を見る必要があります。どんな製品が、どんな工程で、どんな作り方をされているか、製品の置き場はどうなっているか、原材料の置き場どうなっているか、それを見なければシステムの想像は出来ません。

更に、現状で使っている生のデータが書き込まれた、受注伝票、作業指示書、納品書、部品表、などを出来れば工場の現場でみせてもらう必要があります。しかも1ヶ月分くらいをまとめて見せてもらいたいものです。

我々の仕事は、先ずは現場と生のデータを眺めることから始まります。眺めては疑問点を聞き出す、これを繰り返して、現状を理解しようとします。結果的には、その工場のどの人よりもデータの関連については詳しい、というほどまでなります。そうして始めて、使えるシステムが構築出来ます。

こういう風に入力して、こんな風に出したい、と構想を聞きながら、一緒に考えるのが最善ではないでしょうか。