パッケージ導入の怖さ

1998年12月22日

最近聞いた話ですが、パッケージを導入して失敗したケースがあります。その会社は、工場を数ヶ所、営業所を数ヶ所持っているメーカーです。

10年くらい前にオフコンを導入して3ヶ所をオンラインで結んでいました。そのオフコンが古くなったために、3年くらい前にパソコンのLAN/WANを導入しました。サーバーを3ヶ所、クライアントを十数ヶ所に配置しました。導入したソフトは、販売管理、財務管理、給与計算の三つのパッケージです。

今でもオフコンは、販売管理をそのまま使いつづけているそうです。パソコンLANの方は、販売管理は全く使わず、財務管理を3ヶ所で、給与計算を2ヶ所で使っているとのことです。財務を分散して使っているわけですが、経理担当者が言うには、会社全体の合計が出来ないために、それを手で集計するのが面倒とのことです。

結果的には、営業の特殊性を無視して安いパッケージシステムを導入したため、販売管理は使い物にならなかったと言うことです。10年も使ったオフコンが2000年問題にぶつかってしまい、今回どうしても販売管理の入替を考えなければならなくなったとのことです。

この例でもわかるように、パッケージで合わせやすいのは財務や給与のシステムです。合わせにくいのは販売システムです。我々に言わせれば、財務管理もこのレベルの会社であれば、もっと規模の大きなパッケージを購入するか、修正の利くパッケージを採用するべきです。

なぜ、営業所や工場を何ヶ所も持つ会社が、修正の出来ないパッケージシステムを採用したのでしょうか。販売管理のパッケージは、卸売りの会社が使う場合が多く、工場を持つ会社の場合、製造との関係でよく問題が起こります。パソコンLANの導入に関係した担当者は辞めてしまっていて、その理由は聞けませんでした。

販売管理のパッケージを導入する場合、営業事務をする女性にも意見を聞くべきです。担当の女性が言うには、どうしても合わせられないことが二つあり、使わなかったそうです。

くれぐれも「安物買いの銭失い」にならないように気を付けましょう。