不毛な仕事

1999年1月20日

あるユーザーで二つのシステムを使っていただいています。そこにプログラムを追加して欲しいとの依頼がありました。その内容は、最初に納入したシステムに帳票を7・8表、次に納入したシステムに2・3表を追加して欲しいと言うものです。統計資料の様なもので、必要なデータはすべてコンピュータの中に入力してあります。

コンピュータの中にデータがあって、それを加工して出せば出来る資料を、手作業で作成しようとすると、これは大変な作業になります。パートの人が原始データ(入力前の資料)からデータを拾って作るわけですが、一つの表を作るのに何日も掛かります。

何も知らないで作業をしているならあまり問題でもなく、パートの仕事はこんなものだと思えるかも知れません。しかしその人は、そのデータの入力もしていました。以前にもコンピュータを使った作業をしていて、プログラムを使えば簡単に出来ることを知っています。

苦労せずに出来ることが分かりながら、来る日も来る日もその仕事をしなけければなりません。こんな不毛な仕事があるでしょうか。追加の依頼はその人の要望だったのです。

この依頼が実現したら、そのパートさんは自分の仕事が大半なくなります。自分の仕事がなくなって、勤めていられなくなるかも知れません。それでも要望を出したのは、人間として絶えられない仕事だからでしょう。

従来コンピュータを導入するのは、人件費を減らすと言う目的が主でした。最近では、大方の事務所に導入済みで事務の合理化と言う目的は薄らいで来ましたが、経営側から考えると最も効果のあることの一つには違いありません。

その依頼は、見積書によって、人件費よりはプログラム作成の費用のほうが安いことがすぐにわかりましたが、すぐには実現しませんでした。その時点では、一時的に費用が掛かりすぎると言うことだったようです。

最近その話が再度持ち上がって来ました。パートさんが辞めてしまって資料が出来なくなったそうです。今度は実現するのでしょうか。