システムの移行と新規作成

1999年4月23日

今回は久しぶりにゼロから構築する仕事をさせてもらっています。まだまだ始まったばかりですが、新規作成と、既存のシステムを移行するのでは大きな開きがあります。

新規作成の場合、ユーザー側の苦労も大きなものがあります。入力の原票となる伝票の作り替えから、その伝票の廻し方まで考えなければなりません。当然のことながら、得意先コードや商品コードの見直しも出てきます。しかも、開始前にマスタデータ(固定データ)の登録作業が出てきます。

業務の流れも変わり、担当者の意思統一も計らなければなりません。稼動する段階では運用者の教育も必要になりますし、システムチェックという意味で、従来の作業と新システムを並行作業する二度手間も発生します。

良く考えると、このような新規導入は何回となく繰り返してきたはずですが、既存のシステムの入替えばかりをやっていると、この面倒さを忘れてしまいます。

最近の入替えの方法は、ほとんどの場合データの入替えを行うと同時に、システムの改良も行いレベルアップを計ります。実際に、ユーザーの担当者は、何もすることなく新しい機械やプログラムに入れ替わったものを使うことになり、新規の導入の苦労を知らずに終わってしまいます。

コンピュータシステムは良く出来ていれば、十年は使えるものです。特に、途中で改良を加えつづけたシステムは練り込まれて使い易くなっています。これに更に改良を加えて入れ替えるのですから、以前より良くなって当然ではないでしょうか。

特に、マスタデータの登録作業がないというのは、考える以上に楽なものです。リースが切れて入れ替えるたびに、新規に作るということは非常に大きなロスではないでしょうか。しっかりしたものを作らせて、形は代わっても今までのデータの大半を移行してもらう方が得策ではないでしょうか。コンピュータを上手に使うと言うのはこんなことではないかと、改めて思います。

一方、システムを作る側から言えば、新規システムというのはおもしろいものです。特に我々のような技術を主体にしている会社には、新しい試みを出来るチャンスでもあります。今回の場合も、この辺は従来と作り方を代えてみようとか、新しいツールを使ってみようとか、いくつかの試みをしようと考えています。