システム設計の考え方(1)

1999年4月30日

新規システム構築のために、業務の聴き取りをしている時に、過去の苦い経験を思い出しました。ファイルの構造を変えるほど大きな失敗ではなかったのですが、作成して納めた後にプログラムの修正が頻発してしまったのです。

新規システムの構築といっても、全くコンピュータを使ったことがない場合と、すでにコンピュータを使っていてすべて作り直す場合があります。この経験というのは後者です。

「新規システムではないのでは・・」と言われそうですが、他のソフト会社が作ったシステムを入れ替えることは、我々にとっては新しく作ることと同じことになります。ファイルの構造が変わったり、処理方法が変わったり、画面や帳票のレイアウトが変わるために、ほとんどを考え直すことになります。しかも、画面や帳票の作り方には個性があり、同じ内容を表現しても作り方が違ってきます。

コンピュータを使う側からは、同じことを違うコンピュータでするだけではないかと考えます。色々改良はしてもらうが、基本的には同じイメージの結果を得たいと考えます。人はなじんでいるものを変えたがらない傾向が強いものです。新しく作るから大きく変えてもいいのではといっても、今まで通りがいいのです。

逆に、システム設計者は名前を統一したがる傾向があります。古いものと新しいものが混ざるために、他と区別しやすい統一した名前にと考える癖があります。しかも、従来設計者が作っている名前に合わせる方がなじみやすいため、自分達が使っている名前に変更したがります。

失敗したのは、作る側の考えで帳票のデザインを統一してしまい、従来の名前を素直に使わなかったことにあります。いいと思って考えたことが、使う側には気にいらなくて、ほとんどの帳票を修正する羽目になってしまった訳です。

今の悩みがこれに近いもので、現状の帳票イメージは我々の考えるイメージと違いすぎて、非常に違和感を覚えます。処理する内容は同じでも、帳票の言い方が違います。しかしながら、過去の失敗を考えると、そのままの名前を使った方ががいいのではないかという気持ちにもなります。