パッケージ導入の悲劇

1999年5月12日

 3年くらい前に導入したパッケージをほとんど使わなかった話を聴きました。内容は生産管理、販売管理、財務管理、給与計算の4種類です。

 この中で、給与計算と財務管理は一応使っています。給与計算は、どうしても対応できない項目が4項目あって、前もって表計算で例外計算をしてからそれを入力するそうです。最近は、このように2段階で処理する方法が多いと聴きます。

 財務管理は、2ヶ所で処理していますがその合算が出来なくて、全社まとめの部分が手処理になっているとのことです。ある程度以上の規模になると、相応のパッケージを採用する必要があります。

 販売管理・生産管理の両方とも操作指導を2週間くらいかけて受けたそうですが、販売管理は従来のオフコンでやっていた処理が二つほど出来なくて、マスタ登録をするところまで行ったそうですが、結局使うのを断念したそうです。

 生産管理は、運用指導の段階でいくつのも問題が出て、使用開始に至らなかったそうです。説明するシステムエンジニアによると、出来ないことはないのですが修正にお金が掛かるということで、そのままになってしまったそうです。

 その時の導入計画では、手作りのシステムの見積も取られたそうですが、価格が高いということで、パッケージを使った安い方に決まったそうです。この導入を担当された方は、導入失敗を理由に退社されたそうです。

 何故、こんな悲劇的なことが起こるのでしょうか。
コンピュータシステムは簡単ではないということです。小規模向けのパッケージと中規模以上のパッケージには内容の差がありますが、どちらも内容を十分に吟味して採用する必要があります。

 小規模の場合、仕様の修正は出来ない、というのが基本です。中規模以上の場合、修正の利く場合がありますが、内容を詳細にチェックし修正要望を出して金額を見積もってもらうことになります。

 導入される側が、先ず金額を言われるためにパッケージでの提案が多くなります。その時は、内容を詳細にチェックして、運用をパッケージに合わすのか、修正をするのかを決めてから採用しないと、こんな悲劇になってしまいます。