パッケージ導入の話(2)

1999年5月14日

 パッケージの話の3日目です。パッケージ導入は企業の規模に関係が深いことを話しました。前に書いた導入の悲劇は、年商20億を超える製造業の話です。

 パッケージに多い販売管理システムというのは、流通業(卸売業)を主に考えて作られています。その形態を製造業に置換えるのには少し無理があります。まして、生産管理という製造業のパッケージまで導入したわけですから、その選択は相当に無理があったといえます。

 生産管理というのは、業態により考え方はさまざまです。食品を製造している場合と、機械を製造している場合では大きく違いますし、年間10億の規模と、100億の規模の工場でも大きく違います。

 生産管理のパッケージは大規模工場を対象に考えられている場合が多く、小さい規模の工場では使いきれないほどの機能を持っています。業態が似ているからといっても、複雑で使いにくいのです。機能を取り去って、小ぶりにすればいいと考えますが、それはシステムの構造から言えば難しいものがあります。

 購入前に、実際に動いている現場を見ながら、「ここはこうなりませんか」、「これは取り外せませんか」など、具体的に打合せをして、金額を見積もってもらい検討する必要があります。

 実際に動いているシステムに改造を加えるのは、担当するSEがその内容に精通している必要があります。レベルの低いSEでは、改造は難しいのが実状です。早く言えば、一から作るよりも難しいのです。パッケージに大幅な改造を入れて導入する場合には、ユーザー側は担当SEの力を見なければなりません。

 このようなことは販売管理パッケージでも同様です。食品を製造してスーパーなどに納入している企業があります。オンラインで注文を受けて、チェーンストア伝票を出したりするのは、流通業の販売管理と同じです。

 違うのは、受けた注文から製造に対し材料分解の指示書を出したりすることです。販売管理と生産管理が結びつくのが製造業の特徴です。このような場合、導入決定前に、手作りと同じ慎重さを必要とします。

製造業の販売管理は、ある部分で生産管理的な要素を含む難しさがあります。