企業の情報化と経営者

1999年8月23日

 先日、『「情報」で小さな会社も強くなる』(小山昇著、東洋経済新報社発行)の紹介をしましたが、「わが社は、コンピュータが一人2.5台あります」という著者の小山社長ほどに情報化に積極的な社長は多くありません。よその会社が使っているから自分の会社も使わないと恥ずかしい、遅れを取るのでは、というような動機の経営者も多いような気がします。

  最近知った会社の経営者は、経営の環境が悪いとは言え2000年問題ぎりぎりまでコンピュータの入替えに関心を持たなかったようです。小山社長のように積極的に導入しつづける経営者と、片や下に必死で説得されて更新を決意する経営者とでは、どちらが伸びる会社になるでしょうか。

2000年問題をクリアできなかった場合、その会社のコンピュータは完全にストップする状態です。すでにコンピュータである程度の業務を処理しているにもかかわらず、その必要性を理解していないとしか言いようがありません。そんな中で、仕方なく更新するというのは、私の感じでは異常としか言えません。

 よその会社が使っているから導入しさえすればうまく行くと単純に考えたり、コピー機やファックスを購入するようにしか考えない経営者もいます。逆に、コンピュータ導入の失敗に懲りて、コンピュータは難しいと思い込んでしまっている経営者もいます。

パッケージソフトを導入しようが、自社オリジナルのソフトを導入しようが、全くの勉強なしでは難しいのがコンピュータです。気の利いた担当者を選んで、他社の事例を見たり、少し勉強することで失敗しない導入をするのはそれほど難しくはありません。

 今の企業で、パソコンを含めてコンピュータを使わない経営など考えられません。少し慣れて上手に使えば、コンピュータが便利なことはわかりきったことです。年商が数億以上の企業であれば、積極的に導入・入替えを計るのが賢明ではないでしょうか。

今や、失敗を恐れる時代では無くなっていると思います。また、コンピュータ処理を軽視する経営者も失格ではないでしょうか。積極的に活用する状況だと思います。