ASPとは

1999年11月24日

 「日経コンピュータ」11月22日号からです。コンピュータの世界には色々な略称があって苦労しますが、最近よく聞くASPというのは、アプリケーション・サービス・プロバイダの略称です。もともとISP(インターネット・サービス・プロバイダ)という言葉から出てきた言葉のようです。

 11月に約50社が集まって作られた、ASPインダストリ・コンソーシアム・ジャパンの会長河合氏の話です。「情報システムの価値は所有ではなく、活用することにある。それを広めるのが我々コンソーシアムの役割」と。

ASPには三つの条件があるそうです。
1. 販売するのではなく、賃貸でアプリケーションを使用してもらうこと。
2. アプリケーションをASPのセンター側にあるサーバーに置くこと。
3. インターネット経由でソフトを提供すること。

企業などの情報処理をハード・ソフト込みで、すべて外部に委託するアウトソーシングという考え方にも似ています。契約期間を定めない点が違って、必要な時に使い始めて不用になれば契約を止めることが出来る制度だそうです。

 使う側にとっては非常に手間の省ける考え方ではないでしょうか。パソコンとプリンタがあって、インターネットに接続できれば業務処理が出来るわけです。端末側で使うのはインターネットのブラウザのみで非常に気軽に使えることになります。

端末のハード障害を除いて、ソフトや運用上の問題であれば、開発担当者に来てもらう必要もない。サーバーを置いてその管理に気を使うこともなく、業務処理のみに集中できる環境といえます。考え方には非常にいいものがあります。

 こんな環境を実現するにはまだまだ色々な問題を解決しなければなりません。データ漏洩や破壊が心配されるインターネット環境をいかに安全なものにするか、価格が安くスピードの速い回線がどのように供給されるか、ブラウザで安定的に運用出来るソフトをいかに開発するか、などなど。

 しかし、数年後には「システムの所有」から「システムの活用」へと、コンピュータの利用形態が変化しているかも知れません。