EUCについて(1)

1999年11月26日

 EUCというのはエンド・ユーザー・コンピューティングの頭文字を記号にしたものです。昨日の「データネイチャー」の中でも、考え方としてはなくなりつつあると書きました。しかし、現実には表計算の「エクセル」の普及で進んでいるように感じます。

表計算での事務処理は確かに便利なものがあります。私もエクセルを使うために、マックを購入して使ってきました。Windows以前はアップルのマッキントッシュでしかエクセルは使えなかったからです。見積書を作ったり請求書を作ったりと、量の少ないところでは非常に威力を発揮します。

 しかし、オフコンのデータを再度入力してきれいな報告書にまとめるというような作業があるとすれば、それは時間の無駄ではないでしょうか。また、業務処理としてソフトを作れば相当に軽減される作業を表計算でしているようなことはないでしょうか。

ソフト開発にお金が掛かったとしても、それ以上の無駄な費用が見えないところで発生していないでしょうか。パソコンに向っていることが仕事をしているように見えるかも知れませんが、まとめて処理すれば簡単に済むこともあります。

 あるところでは給与計算のパッケージで計算されない例外処理を、表計算で前もって計算していました。また資材の納入金額をチェックするのに、発注明細を入力して、その消し込みを表計算でしていました。

別のところでは、オフコンから出た資料を表計算に再入力して相当量の報告書を作成しているのを見ました。業務システムに載っていないために、毎日の在庫管理をオフコンから再入力している様子も見ました。

 これらの方々は、それが無駄な作業だと気がついて業務システムを再構築しようと考えられた人たちです。すでにコンピュータに入っているデータをなぜ使えないのか、こんな毎日の作業は業務としてシステム化できないのか、と考えたわけです。

 エンドユーザーに業務処理をさせるというのは、効率よく見えてそうではないことがわかります。