オフコン思考との決別(1)

2000年11月1日

 我々は長いことオフコンのプログラムを作ってきました。オフコン時代のコンピュータ処理というのは、集計の結果や帳簿をプリンタで印刷することに主な目的がありました。ウインドウズ以前のパソコン(DOS)でも、オフコンでも、画面には、1行に半角で80文字、1画面に24行しか表示できませんでした。
 
コンピュータの処理結果は帳票に印刷することを主目的にするしかありませんでしたが、どうしても結果をすぐに見たい人のために、「実績照会」とか「元帳照会」というプログラムを作り、画面に表示するようにしていました。

印刷処理というのは、プリンタの印字速度の関係で、少々時間がかかってもあまり問題になりません。しかし、画面に表示したいと思うと、時間がかかっては使い物になりません。そのため、表示のためのキーを作成し、指示が入力されたら即座に表示可能なようにプログラムします。

 この4月に納入したユーザー、7月から使用を開始したユーザー、10月から稼動したユーザーで、印刷のプレビューを出来るようにしました。これらユーザーでは、特に管理職以上の方が、ほとんどの場合プレビューで実績を見ておられることがわかりました。「印刷プログラムの『確認』ではプレビューを基本にしてくれ」とか、「文字が小さすぎて画面がみにくい」という問題も、このプレビューを多用するためです。

もちろん、画面の「実績照会」や「元帳照会」も見てはおられるようですが、より詳細な内容を印刷するプログラムで、その結果をプレビューで見られることの方が多いということです。ちょっとだけ見たいと思うのに印刷するのは面倒だ、紙の無駄だ、そんな気持ちからでしょうか。印刷しないと結果が見えないということが、いかにストレスになっていたかを物語るものではないでしょうか。

 ウインドウ以前では、画面表示のドットが粗すぎてプレビューなど出来る状態ではありませんでした。またコンピュータの処理速度の点から言っても出来るものでもありませんでした。しかし今のパソコンは違います、結構な量の印刷をプレビューで見ることが出来るほどにスピードがあります。また、XGAの1024×768という表示の密度もプレビューを可能にしています。スピードも表示密度も、これからもっと上がることは間違いありません。

 コンピュータの性能が与えるシステム設計への影響を、あらためて考え直して見る必要がありそうです。いつまでも「オフコンの時代にはこうだった」というような考え方は捨てなければなりません。「コンピュータ処理はこうするものだ」というような先入観も捨てなければなりません。