「ザ・ゴール」

2001年10月1日

 これはダイヤモンド社より出版された本の題名で、1984年に出版され、全米で250万部を突破したというベストセラー小説の翻訳です。(エリヤフ・ゴールドラット著、三本木亮訳、稲垣公夫解説)

イスラエルで物理学を研究していたエリヤフ・ゴールドラッド博士が、工場を経営する知人から生産スケジュールの相談を受け、物理学の考え方で生産スケジューリング法とそのスケジューリング・ソフトを開発したそうです。このソフトを導入した工場では、生産性が大きく向上し、在庫が大幅に減るという驚くべき効果をあげたといいます。

非常に高価なソフトで、資金力のある大企業の工場でしかその良さがわかってもらえない為に、その原理をわかりやすく解説した小説「ザ・ゴール」を書くことにしたそうです。

 読んでみるとわかりますが、小説としても非常に面白いものです。分厚い本ですが、一気に読ませる魅力があります。アメリカの工場関係者の多くが日夜悩んでいた問題の解決法を鮮やかに描いているからか、たちまち大ベストセラーになったそうです。

「生産管理の問題解決として、先ずボトルネックになっている工程を探せ。工場全体の生産能力はボトルネックの生産能力で決まってしまう。」

「第一に、工場全体のアウトプットを上げるために、ボトルネックのアウトプットを最大限にするように改善策を集中させる。第二に、ボトルネック以外の工程では、ボトルネックの工程より速くモノを作ってはいけない。」

「部分最適化を考えずに全体を考えることで、工程の間に余計な在庫を作らないようにする。」などなど、問題解決の方法を、順を追って書いています。

 高価なソフトを買わなくても、この原理を人の手で実行すれば同じ効果を出すことが出来そうです。私どもが関係する会社の工場や、会社そのものでも、この考え方はすぐにでも応用出来そうです。それほどにリアルにわかりやすく書いてあります。